シリコンバレー 芸術の秋

芸術の秋

9月に入り年中温暖なこちらシリコンバレーでも、少しずつ秋の気配がしてきています。秋といえば、連想するのは芸術や収穫、食欲など。こちらシリコンバレーでは、この時期、ナパバレーのワインを飲みながら芸術作品を鑑賞する野外イベントが、あちこちのダウンタウンで開催されています。そのうちの1つ、パロアルト市では、珍しい路上に描くチョークアートが楽しめる、イタリアン ストリート ペインティング エキスポが行われました。

 

今回こちらパロアルト市で行われたようなチョークアートの始まりは、16世紀頃にまでさかのぼるとのことです。イタリアからヨーロッパ各地へと広がり、このアメリカにも伝わりました。

 

以下の写真は、イベント開催中のパロアルト市ダウンタウンの様子です。道路が歩行者天国になり、通行人が見ている中、芸術家たちが何時間もかけて、大きいものは4メートル四方ほどのスペースに、チョークを使って素晴らしい絵を書きあげていきました。

 

 

 

 

チョークアート以外にも、様々な芸術家による絵画作品などが路上ブースで展示販売されていました。野外ならではのバーベキュー、そしてナパバレーワインのブースもあり、少し涼しくなってきている青空の下、秋の気配を楽しむ地元の人々で賑わいました。

アメリカのアウトドア・キャンピングカルチャー

アメリカのアウトドア・キャンピングカルチャー

 

そろそろ夏が近づいてきています。素晴らしい国立・州立公園が数多くあるアメリカでは、夏といえばアウトドア。大自然の中でキャンプしながら、ボート、フィッシング、ハイキング、マウンテンバイキング、バーベキューなどを楽しむ文化があります。

 

アウトドアのアクティビティーは、キャンピングカー等を使って行く場合が多く、飛行機や電車での旅行とは違って、直接行きたい場所へ行きたい時に、自分で好きなように運転して行けるため、自由を好むアメリカ人の文化にピッタリのようです。マウンテンバイクやバーベキュー道具など、自分の好きなものを持っていけますし、車内には台所や冷蔵庫、ベッド、シャワー、トイレ等揃っているので、自分のスペースがあり、とても快適です。

 

キャンピングは、ホテルなどに泊まらず、安く余暇を楽しめる手段として、例え景気が悪い時でも人気が衰えることはありません。統計によると、全米で毎年約4千万人以上もの人々がキャンピングカーや車を運転してアウトドアを楽しんでいます。こういった人々のために、全米各地の自然公園などでは、キャンピングカーやトレイラー等の駐車スペースが備え付けられ、キャンプ場やハイキングトレイル、バーベキュー設備なども整備されています。

 

 

 

キャンピングカーは以前からアメリカ各地を旅する手段としてよく利用されていました。リタイア後、夫婦でゆったりアメリカ横断旅行などする人々もいます。自分の車の後ろにつなげて引っ張って移動する小型トレーラータイプのものから、内装がまるで家の中のような大型のラグジュアリーモーターホームタイプまで様々です。

 

 

RV(リクリエーション車)産業組合の統計によると、最近ではキャンピングカーの売上に新しい傾向がみられるとのことです。以前は、国立公園など離れた場所に行くと、街中に居る時のようにインターネットに繋がることができず、不便な面もあったのですが、近年のスマートフォンや4Gデータコネクション等のテクノロジー発展の影響で不便さが減り、キャンピングカーの売上が増し、そして購入客の半数以上は若い世代が占めるようになったとのことです。

 

キャンピングカーの売上げは2009年の経済危機の時期以降、過去にない勢いで上昇しています。売上は2017年は前年比で17%も伸びており、1年間で50万台以上が売れ、そして5年前から比べると倍増しているとことです。

 

このように、過去にないほど人気があるキャンピングカーですが、大型のものを自宅に駐車できるスペースがある人はあまりいません。ですが、広いアメリカでは、キャンピングカーやボートなどをも停めておくことができる特別な大型駐車場があちこちにありますので、駐車場の心配もありません。

 

 

この広大なアメリカでは、湖のほとりや森林など、豊かな自然のなかで、キャンピングカーといった自分だけのスペースを持ちながら移動し、時間等に拘束されず自分の好きなルートで旅行できる自由さが、アメリカ文化に合い、これからも人気が衰えることはないようです。

 

「スノー・バード」「避寒地への移動」とは?

「避寒地」

と聞いて、ピンとくる方はどのくらいいらっしゃいますでしょうか。
避暑地でしたら、聞いたことがある方がほとんどだと思います。暑さを避けるために夏でも冷涼な気候の、別荘などが並ぶ閑静な場所を思い浮かべる方も多いかもしれません。

アメリカでは、寒さを避けるために、暖かい場所に移動して休暇を過ごしたり、または引っ越しする人々がいます。こういった人々の移動は、不動産・経済にも影響を及ぼしています。

今回は、この避寒について、そして最近の避寒の変化について、皆さんにご紹介させていただきます。

英語で「スノー・バード(Snow Birds)」という言葉があります。

季節によって南北に移動する渡り鳥のように、アメリカ北部または遠くカナダから、冬の寒さを避けるためにアメリカ南部へ移動し、また冬が終わったら北部へ戻っていくという人々を差すニックネームのような言葉だそうです。昔からの定番移動先は、フロリダ州です。

毎年、北部地方から約2百万人もの人々、主にベビーブーマーたちが、南部のビーチエリアなどを訪れ、暖かい冬を楽しんでいます。この間、避寒地の高速道路は北部州各地のナンバープレートを付けた車であふれ、レストランも込み合い、また、長期滞在のために第二の家を購入している人々も多くいるようです。

短期間滞在の観光客が及ぼす経済効果と違い、これだけの人々が長期滞在し、食事・買物をし、不動産を所有している人は不動産関連の税金も払うわけですから、冬の間、滞在先の州経済に及ぼす影響は少なくないと言えます。

フロリダ州だけでなく、テキサス州にも冬季移動する人々がいます。そちらは「ウインター・テキサン(Winter Texan)」、直訳すると“冬季のテキサスの人”、というふうに呼ぶこともあるそうです。こういった、冬に移動してくる多くの人々のために、スノー・バード湾岸マガジン、ウインター・テキサン・タイムズといった、情報交換雑誌まであります。

このスノー・バードという言葉は約100年前から存在します。

多くの人々が毎年、フロリダ州、そしてテキサス州へ移動してきていましたが、最近ではアリゾナ州などの他の暖かい州、そして遠くはコスタリカなどへ訪れる人々も増えてきているようです。

そして、近年では、このスノー・バードの動向に変化が表れてきています。

フロリダ州に滞在していた人々が、元々住んでいた北部への約半分の距離だけ戻る形になる場所、途中のジョージア州、テネシー州、ノースカロライナ州またはサウスカロライナ州等へ移動、または住みつく、という現象が見られ始めています。
こういった、最南部州から北方向へ半分途中までだけ戻った人々のことを「ハーフ・バック(Half Backs)」と呼びます。

アメリカの引越業者の調査によると、フロリダ州への移住者よりも、反対にフロリダ州から出る人々が増えてきている現象がみられており、ここ最近、フロリダ州からの移動先として人気なのはノースカロライナ州及びサウスカロライナ州だそうです。

これから更に数百万人のベビーブーマーたちが退職し、老後を過ごすために引っ越しをする人の数が更に増えていくと予測されます。
これらの人々の動向、それに伴って開発されるコミュニティー、その結果影響を受ける不動産・経済の動きに関心が向けられます。

ベテランズ・デー (退役軍人の日)

今日11月11日は、アメリカ国民の祝日の一つ、「退役軍人の日」です。

この日は、第一次世界大戦に遡ること1918年の11月11日午前11時、連合国軍とドイツの間で休戦協定が調印された事に由来するそうです。もともとは、戦闘停止の日という意味で「休戦記念日」と呼ばれていたそうですが、その後も第二次世界大戦、朝鮮戦争と、戦争が繰り返された歴史があり、1954年からは、第一次世界大戦だけでなく、アメリカが参戦した全ての戦争に参加した軍人に敬意を払う日とし、名前を公式に「退役軍人の日」と変更したそうです。アメリカ国勢調査局によると、現在アメリカ全土には2000万人以上もの退役軍人がいるとのことです。

こちらでは、前日の10日金曜日から、公立学校、郵便局、図書館、役所等の公共施設はお休みでした。また、現役・退役軍人に感謝の気持ちを示すため、身分証明書を提示するとディスカウントがもらえたり無料で食事ができたりするレストランもありました。

11月11日午前11時には、バージニア州にあるアーリントン国立墓地の戦没者慰霊施設で、副大統領が参加する花輪の供花式が催されるなど、毎年、軍に従事した人々に敬意を示すイベントが全米各地で行われます。こちらシリコンバレーでも今日11月11日午前11時よりメモリアルイベントが行われました。以下、その時の様子を撮影した写真です。

 

アメリカには、今日の「退役軍人の日」に加え、5月には「戦没将兵追悼記念日」という、戦争で亡くなった兵士たちを追悼する日もあります。アメリカの祝日は、日本の祝日の3分の2、年間10日しかありませんが、そのうちの2日が軍人を称える日となっており、アメリカの国柄が表れているようですね。

アメリカのチャリティーイベント 〔ジェントルマンズ ライド〕

アメリカのチャリティーイベント 〔ジェントルマンズ ライド〕

アメリカでは社会運動や慈善活動が盛んで、そのための資金募集イベントが各地で行われ、意識の高い多くの一般市民が参加しています。

先日、Distinguished Gentleman Rideと言う、男性特有の癌など健康に関する意識向上の為のモーターサイクル・チャリティーイベントが、世界同日に約100か国、500都市以上で行われましたが、こちらシリコンバレー・サンノゼ市でも開催されましたので、参加してきました。その時の様子を皆様に写真でご紹介させていただきます。

オーストラリアで始まった、レトロバイクに乗ってクラシックなスーツ姿で町をツーリングするチャリティーイベントで、日本でも去年から行われているようです。こちらアメリカではニューヨーク、ヒューストン、ダラス、サンフランシスコ、ハワイ等130都市で開催され、今回サンノゼでのイベントでは3億円以上が集まり、男性の健康向上のために活動する団体に寄付されるとのことです。

参加国・都市は年々増えているとのことです。このような、楽しく参加できて人々に貢献もできるイベントが世界に広がっているのは、素晴らしいことですね。

 

アメリカ独立記念日

本日7月4日はアメリカは独立記念日の祝日です。50番目の州であるここハワイからレポート致します! この日は各地でBBQやピクニックを楽しんだり、夜には花火を打ち上げてお祝いします。至る処に国旗や星柄の服やグッズが売り出されています。

いつもは何気なくお祝いをしていましたが、今回ちょっと歴史を調べてました。『独立記念日とは1776年7月4日にアメリカがイギリスから独立する事を宣言した事を記念し、毎年7月4日に定められた休日』とありました。2017年の今年はアメリカはその歴史的日から計算すると、「241歳」という事になります。

そして、この日は1年を通して4番目に大きなセールがある日でもあります。各店先には赤文字で『SALE』『50%OFF』などと書かれているところをたくさん見かけます。独立記念日のセールは当日だけではなく、前の週から始まるので長くゆっくり吟味して買い物できるのもいいですね。

最後に街でよく耳にする挨拶で ”Happy 4th of July” (ハッピー・フォース・オブ・ジュライ)!!!!

クリスマス in San Francisco

クリスマス in San Francisco

そろそろクリスマスです。こちらサンフランシスコでは、街の通りや、ショッピングエリア、オフィスビル、そして市民センターといった公共の建物にまで、クリスマス色にライトアップがされ、そしてクリスマスソングがあちこちから流れ、とてもワクワクする楽しいムードでいっぱいです。

サンフランシスコのダウンタウン中心にあるユニオンスクエアでは、毎年スケートリンクが張られ、大人も子供もアイススケートを楽しみます。以下、写真や動画でこちらの雰囲気がお伝えできれば幸いです。

 

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ハロウィーンのご紹介

そろそろ10月31日、ハロウイーンです。

もともとハロウイーンは悪霊を追い出すなどといった宗教的な意味合いのある行事だったようですが、現在のアメリカでは大人も子供も仮装をしたり、カボチャのデコレーションを作ったり、とても楽しいイベントとなっています。

ハロウイーンが近づくと、街のあちこち、家や職場、そして学校の教室の中までも、お化け、蜘蛛、黒猫などの様々なデコレーションがされます。大人も子供も、魔女やドラキュラのような怖いイメージの物から、ディズニーキャラクターなど、それぞれ好きな衣装を着て楽しみます。学校や職場では仮装コンテストなどが開かれたりもします。

10月31日当日の夜は、仮装した子供たちが近所を歩きまわり「お菓子をくれないといたずらするぞ!」などと言いながら家々を訪問します。大人たちもチョコレートやキャンディーなどの準備を事前にしていて、家に訪れる子供たちにお菓子を与えます。

毎年とても楽しい、クリスマスに匹敵するほどの、大イベントです!

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ハロウイーンでは、小学校などで先生も生徒も衣装を着て楽しみます。以下のビデオでは、地元の小学生にハロウィーンを紹介してもらいました。

Be My Valentine!

2016年、早くも2月に入りましたね。
女性の方はそろそろバレンタインが気になってくる方が増えてきたのではないでしょうか?
バレンタインデーは聖バレンタインという実在したキリスト教の聖人が愛を唱えたことで、“愛を伝える日”とされています(諸説あり)。
日本のバレンタインは1936年にチョコレート業者が“恋人に贈り物をする日”として宣伝したのをきっかけに、女性が男性にチョコレートを渡すのが一般的になっていますが、海外はどうやら違うようなので今回はアメリカのバレンタインを紹介します。

 

 

アメリカのバレンタインはなんと、女性ではなく男性がプレゼントをします。

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プレゼントするものはチョコレートだけでなく、赤いバラの花束やジュエリー、風船やぬいぐるみなど様々です。
男性はレストランの予約もして、夫婦や恋人同士でロマンチックなディナーをするのがスタンダードな過ごし方なようです。
日本では意中の相手に告白する、というイメージですが、アメリカではお世話になっている人に対して愛や感謝の気持ちを贈る、という日なんですね。
子供たちは学校行事として男女関係なくプレゼント交換を行います。
ちなみに、義理チョコというものはありません。ホワイトデーもありません。ホワイトデーは日本独自の文化なのです。

同じイベントなのにこんなにも内容が違うのはやはりお国柄なのでしょうか?
それにしてもアメリカのロマンチックなバレンタイン、味わってみたいなと切に願います…!笑

 

 

 

https://www.gaiafunding.jp/